どっちがいいの?イタリア語検定とCILSの徹底比較10番勝負!

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今回はイタリア語学習をされている人のために、イタリア語検定とCILSを徹底比較しました!英語学習の際も就職などに活かすためにTOEIC等の試験を受け、点数が経歴の一部になり就職などに活かせることがありますよね。イタリア語にもイタリア語検定とCILSがあります。これからイタリア語を学んで、それを就職や人生に活かしたいと思う方はぜひご参考にしてみてください!

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資格試験はどっちがいい?

語学の勉強において、検定などの資格試験は、勉強する上でのモチベーションになることが多いかと思います。その中でイタリア語には、実用イタリア語検定とイタリア語能力試験CILS(チルス)の2種類が最も有名だと思います。

実はイタリア語検定とCILSは、同じイタリア語の検定試験といってもかなり特徴が異なるのですが、その辺りまで比較して受験をされる方は少ないかもしれません。そこで本記事では「イタリア語検定ってこんな特徴があるんだ!」や「CILSのこんなこと知らなかった」などを考えていただき、どちらが自分に適しているか選んでいただければと思っております。

本記事では比較可能なポイントで10番勝負とすることでより分かりやすい内容にしようと心がけていますが、決して優劣をつけるものではありませんので、ご了承ください。

イタリア語検定とCILS比較10番勝負

1回戦:受験料

イタリア語検定

レベル 検定料
5級 4000円
4級 5000円
3級 7000円
準2級 8000円
2級 10000円
1級 12000円

CILS

レベル 検定料 1科目別料金
A1 15,000円 3,500円
A2 15,000円 3,500円
B1 20,000円 4,500円
B2 23,000円 5,100円
C1 24,000円 5,300円
C2 27,000円 5,900円

どちらも6つのレベルを持っていることは変わりありませんが、受験料は両者にかなり差が見られます。最も初心者向けのイタリア語検定5級とCILS A1を比較すると、なんと3倍以上CILSの方が高いのです!初心者の方が力試しをしたいと思って受験する場合は、恐らくイタリア語検定の方が受験しやすいのではないでしょうか。

最もレベルが高い1級とC2においても2倍以上。うーん。1回受験するだけでもなかなか大変そうですね。この辺りの差異は、英語の英検とTOEFLの関係性と似ているかもしれませんね。

2回戦:受験会場

イタリア語検定

地域
日本 札幌、仙台、東京、横浜、金沢、名古屋、京都、大阪、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄
イタリア ミラノ、ローマ

CILS

地域
日本 東京、大阪
イタリア イタリアの全国の主要都市

日本の受験会場に関しては、イタリア語検定が圧倒的に多いですね。基本的に全国の主要都市であればどこでも受験することができます。実際の受験会場は、大学などの教育機関になることが多いです。

一方CILSは、日本においてCILSを管轄している東京および大阪のイタリア文化会館のみで受験可能です。この2都市から遠い場所に住んでいる方にとっては、CILS受験はかなりハードルが高いと言えるでしょう。

3回戦:受験日

イタリア語検定

回数
年1回(10月) 1級、2級
年2回(3・10月) 準2級-5級

CILS

回数
年2回(6・12月) 全レベル

どちらも年2回・半年に1度という点は変わりありません。ただ、イタリア語検定の1,2級は年1回しか受験できません。2級以上になるとかなり受験者数が少なくなることが影響しているのでしょうか。年1回となると、よりチャレンジングになるのかもしれませんね。

4回戦:試験内容

イタリア語検定

  1. リスニング
  2. 文法・語彙・読解
  3. 作文(3級以上のみ)
  4. スピーキング(2級以上のみ)

以上3セクション

CILS

  1. リスニング
  2. 読解
  3. 文法・語彙
  4. 作文
  5. スピーキング

以上5セクション

イタリア語検定に関しては、級数に合わせて内容が変わります。4・5級の場合はリスニングのセクションと文法・語彙・読解のみで、級数が上がるごとに作文、スピーキングが足されていく形です。初心者の方がいきなりスピーキングや作文をするのは難しいという配慮が見えます。

一方CILSに関しては、最も簡単なA1から最も難しいC2まで全て構成は同じです。CILSはイタリアで作られた試験ですので、作文やスピーキングをイタリア語運用能力の技能において分ける必要はないということでしょうか。

どちらも受験した私たちとしては、負担は圧倒的にCILSの方が多いです。勉強しなければならない範囲が圧倒的に広いですから…。

5回戦:試験時間

イタリア語検定

試験時間合計(分)
5級 80
4級 80
3級 100
準2級 120
2級 120+30
1級 120+30

CILS

試験時間合計(分)
A1 130
A2 160
B1 235
B2 235
C1 300
C2 325

試験時間には大きな乖離があることがお分かりいただけるかと思います。

イタリア語検定の場合は、一般的な試験と同じような長さで、そこまで負担は感じられません。筆記試験のセクションをワンストップで一括で行うため、そこまでの時間を要しないというのが理由に挙げられるかと思います。さらにスピーキングは筆記試験合格者のために別日に設けられているため、リフレッシュして臨むことができます(+30で表しました)。

さて翻ってCILSは試験時間が本当に長いです。1番長いC2に至っては約5時間半というとんでもない時間が必要です。しかも休憩は15分しかありませんので、まさに過酷です。試験勉強も大切ですが、集中力を維持する対策もしておかないと、後半戦まではやり抜けないと思います。

私はCILS(C1)とイタリア語検定(2級)の双方を受験しましたが、少なくとも3倍くらい消耗しました。

6回戦:合格点

イタリア語検定

合格点:約70%(例年変動アリ)

CILS

合格点:約55-60%(級ごとに異なるが変動なし)

イタリア語検定は、約70%の得点率があれば合格できますが、毎年の受験者のレベル、問題の難易度によって数点前後します。そのため自己採点をして「落ちた」と思っても、ふたを開けてみたら合格している場合もあるので、最後まで希望を捨てないでください(逆もまた真なり)。

一方CILSは、レベルごとに毎年合格点率は変わりません。私が受験したC1に関しては、各セクションにおいて20点中11点以上を取れば合格できます。

7回戦:一部合格の場合の対応

イタリア語検定

再受験期間:次年度まで。

CILS

再受験期間:12カ月以内。

イタリア語検定の場合、1,2級において適応されます。これは1次試験(筆記試験)を合格したのに2次試験(口頭試験)が不合格になった方が、次の受験の際に1次試験が免除になるというものです。

CILSの場合、全レベルにおいて適応されます。5つのセクションのうち、いくつか(1-4)を合格し、いくつか(1-4)が不合格となった場合、その不合格となったセクションだけを再受験することができます。

例えば、イタリア語検定2級を2018年10月に受けて、2次試験を不合格になった場合、1次試験が免除されるのは、2019年10月の試験までです。また、CILSのC1を2018年6月に受けて、2つのセクションが不合格になった場合、残りの3つのセクションが免除されるのは、2019年6月までです。

8回戦:口頭試験の特徴

イタリア語検定

面接官2人と会話を録音。面接官と録音データから評価。

CILS

面接官との会話およびスピーチを録音。そのデータを本部が評価。

イタリア語検定の場合、面接室には面接官が2人います。そして決められたテーマに沿って、その内容をディスカッションしている際の受験者のイタリア語から総合的に判断されます(別記事で解説予定)。

雰囲気としてはかなり和やかなもので、正直言って、不合格にさせようという意図は感じられませんでした(あくまでも2級ですが)。そのためあまりにも喋れない人以外は、合格できるのだと考えても良いかもしれません。

一方CILSの場合、面接室には面接官が1人です。そして決められたテーマに沿って、その内容をディスカッションしたり、スピーチ(面接官が口を挟まず受験者が喋り続ける)によって判断されます。

特徴的なのが、その面接官は一切評価に関与しないこと。録音したデータをシエナ外国人大学の受験センターに送り、そこでデータを基に合否を判断されます。ジェスチャーや雰囲気による話し方は通用しないので、より高度な能力が必要だと推察されます。ですが、その場の面接官は、必死に受験者の緊張を解こうとしてくれるので、リラックスして臨みましょう。

9回戦:社会的意義

イタリア語検定

日本における就職・仕事において有利。

CILS

イタリアにおける大学入学・就職・仕事において有利。

「何のために資格を取るのか」は勉強のモチベーション以外にも大切な要素だと思います。

イタリア語検定は、日本での効果がより大きいでしょう。「級」というレベル分けも、私たち日本人にとって非常に明確で、他の人にとってもイメージが湧きやすいからです。ただし、イタリアや海外での自身の語学力の証明にはあまりなりません。

一方、イタリアを含む国際的な証明には、CILSが圧倒的に有利です。CILSの試験レベル(A1-C2)は、ヨーロッパ等世界で活用されている言語証明のCEFRに則ったものです。つまりB2やC1というレベルが「この人はどのくらいイタリア語ができるのか」という能力に直結しやすいのです。それは5つのセクションで、言語運用におけるあらゆる要素を試験していることからも想像できるでしょう。

ただし、国内では、そもそもこの分類を知らない人の方が圧倒的に多いので「B2ってなに?」となることもあるかもしれません。

10回戦:過去問対策方法

イタリア語検定

全国の書店で販売される公式過去問題集・問題集、コンビニでのプリント

CILS

Amazon等販売の公式過去問題集、イタリア文化会館でコピー

イタリア語検定に関しては、問題集を探す上では苦労しないはずです。イタリア語検定の運営団体である、国際市民交流のためのイタリア語検定協会は、毎年前年度の過去問題集を販売しています。また、イタリア語の講師の方々が、様々な問題集を出版しており、対策はしやすいと言えます。さらにはコンビニプリントという方法もあります(詳しくはこちらの記事で)。

一方、CILSに関しては、基本的に日本の書店で問題集は販売しておらず、Amazon経由で購入することになります。ですがそちらの問題集は値段がかなり高額な上、10年前以上前の過去問であるため、本当に今日のCILS試験の対策になるかは怪しいでしょう。その他には、イタリア文化会館の図書館において過去問を印刷することも可能です(詳しくはこちらの記事で)。

イタリア語検定の方が試験対策がしやすいのは明確ですね。

まとめ

いかがでしたか?10番勝負と題し、様々な観点からイタリア語検定とCILSを比較してきました。それぞれの特徴はかなり異なっており、一概にまとめるのは難しいかもしれませんが、皆さんに合う方を選んで、勉強してもらえたらと思います!

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