【TVでは報じられないイスラム教の真実】伝えることが、僕の恩返し

2015年11月13日、フランスのパリで「パリ同時多発テロ事件」が起きました。イスラム教の過激派組織「イスラム国(ISIS)」によって、パリの市街地で無差別の銃撃および爆発を同時多発的に起こされたこの事件では、死者約130名、負傷者300名以上の被害を出した最悪の事件となりました。

島国ということもあり「イスラム教」にあまり馴染みのない日本人ですが、この事件をきっかけに、「イスラム教」を知った人も少なくないのではないでしょうか。そして、この事件をきっかけに日本だけでなく世界に、「イスラム教」は恐怖を植え付けてしまうことになりました。

2015年11月13日、前日からシンガポール空港のチャンギ空港で野宿をしていた僕はインドネシア・ジャカルタに到着しました。インドネシアでは国民の90%以上が「イスラム教」を信仰しています。もちろん、僕はインドネシアに行くのは初めてで、日本などの経済先進国に比べたら決して発展してると言えないインドネシアは「安全ではない」という話も聞いていました。そんな時にパリでの事件もあり、ビビってなかったといったら嘘になります。「イスラム教」のことを知らないから、怖いこともありました。

僕と同じように、そういったニュースや噂を聞いているだけで、「イスラム教」に対して漠然と怖い、危ないという気持ちを抱いている人も少なくないのではないでしょうか。でも、今回の記事では僕の主観になってしまうのですが、僕の経験談から「イスラム教」の真実を少しでも皆さんにお伝えできればと思っています。結論から言うと、僕はインドネシアでこれっぽっちも危ないことはなかったし、むしろかけがえのない現地の友達が沢山でき、かけがえのない経験をすることができました。

しかし、僕の友達は「ニュース等で報じられているイスラム教がイスラム教の真実」と世界で思われてしまっていることに対してとても悲しんでいました。僕が友達に少しでもできる「恩返し」が僕が実際に経験した『真実』を少しでも多くの人に「伝える」ことだと思い、この記事を書いています。

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2015年11月13日 ジャカルタ到着

2015年11月13日の朝、僕はインドネシアのジャカルタに向かっていました。前日の夜は快適と有名なシンガポールのチャンギ空港で野宿していました。シンガポールは物価が高い。街を歩いてるとハッピーアワーをやってる店があって見てみると、ハッピーアワーなのにビール1杯1500円。全然ハッピーじゃない笑 もちろん宿も高かったこともあり、次の日の早朝にジャカルタへ向かう予定だったので空港で野宿することにしました。

そして早朝、僕はインドネシアのジャカルタに向かって出発しました。インドネシアが海外4カ国目でした。タイやシンガポールで出会った人たちは「インドネシアは危ないから気をつけろ」と口を揃えて言いました。そんなに言われたら、まあ流石にビビらないなんて嘘はつけないよね笑 飛行機の中では爆睡してて、あっという間にジャカルタのスカルノハッタ空港に到着しました。

空港につき、Wi-Fiが使えたのでニュースを見ると、どのニュースを見ても「パリのテロ事件」が報道されていました。多くの人が無差別に殺されてしまっていて、「こえー」と思ってみていると、どうやらイスラム教の過激派組織「イスラム国」が起こした事件だということがわかりました。「イスラム教…?」そういえば、インドネシア人の90%以上がイスラム教を信仰していることを思い出しました。そして、インドネシアでも「テロ」は度々起こっていました。「もしかして他人事じゃない…?」と考えていると、とても不安な気持ちになりました。知らない国で知り合いもいません。パリでの事件を見た日本の友達や家族からは心配の連絡が来ました。「こえーーーーーーー」

まあ動かないわけにも行かないので、とりあえず前日に予約しておいた宿に向かうことにしました。空港からバスで市街地に移動する間も、正直落ち着きませんでした。そして、市街地にバスが到着。バス停から宿までは10km位ありました。僕には、いつも知らない所に行くと、「まずはその土地を歩いて自分の目で見てみる」という自分ルールがありました。ちょっと怖かったから迷ったけど、今回も歩いてみることにしました。「まあまだ日中だし気をつけながら歩いて変なところに行かなければ大丈夫だろう」と思い、僕は宿までの道のりを歩きはじめました。

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実際に歩きながら、 町の雰囲気やそこにいる人達を自分の目で見てみると、その国のことが少しわかってきます。ニュースやネットに書いてないことがそこにはあるんです。「危ない」と言われていたインドネシアでしたが、実際に歩いてみると日中はそんなことなく、そのへんにいる人達と目があっても「よお」みたいなノリで笑顔で挨拶を返してくれる人が多かったです。バイクタクシーのキャッチはしつこかったし、この細道の先は危なそうだなーってところはあったけど問題なく。むしろタクシーみたいなノリでナチュラルに馬車が走ってるし笑 そんなニューカルチャーに感動していました。

①か②じゃなくて、③の選択をした僕

2時間位かけて10km近く歩いて、宿にだんだん近づいてきた頃、何も予定のなかった僕のジャカルタ滞在でしたが、とてもドラマチックな滞在になる出来事が起こりました。まさかこんなにかけがえのない経験ができるなんて、ジャカルタに着く前は全く思ってもいませんでした。

宿到着目前、地元の高校?のようなところのグランドでサッカーしている人たちを見つけました。汚れたボールをアスファルトのグランドの上で楽しそうに追っかけている大人たちを見たら、小学校からずっとサッカーをしていた僕はいてもたってもいられなく、宿に急いで荷物を置き、最小限の荷物だけ持ち、すぐに彼らのもとに向かいました。

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「俺も混ぜてもらってもいい?」そう言うと、英語を喋れる人が出てきて、「いいよ、一緒にやろうぜ」って、混ぜてくれました。サッカー用の靴を持っていなかった僕は、裸足でアスファルトの上を走り回りました。これがめちゃくちゃいてーんだけど、知らない国で知らない人とサッカーして友だちになるなんて、ナオト・インティライミみたいじゃん!とか思っていると無性にテンションが上り、痛いことなんて忘れてしまっていました。

そして、サッカーが終わった後、疲れ切っていた僕に皆が声をかけてきました。「お前サイコーだよ!サッカーできんじゃん!」って笑 「明日もっとでっかいグランドで試合やるから明日も来いよ!」って誘ってくれました。「てか、今から俺たちの家に来る?とりまバイクの後ろ乗れよ」って、急展開。

僕の頭には2つの選択肢が思い浮かんでいました。

①皆いい人たちで、親切心で家に招待してくれてる→ついていこう!

②いい人に見せかけて僕をバイクで何処かに連れ去り、身ぐるみを全て剥がして素っ裸にしてしまう→断っといたほうがいい

まあ普通だったら②を選択するかもしれません。でも、僕はもし①だった時にその人達との出会いを損失してしまうことがとても嫌でした。だから僕が選んだ答えは、

③とりあえずバイクに乗って①を信じて、もし②だったらバイクから飛び降りて走って逃げる

でした。笑 ということで、バイクの後ろに乗った僕は彼らの家についていきました。どうやら、彼らは集合住宅みたいなところで血はつながっていないけど家族のように皆で住み、近所の仲間たちでサッカーチームを作り、近所の仲間でバイクタクシーの仕事をして生活をしているようです。一見すると決して裕福な生活はしていなく、むしろ貧しい生活を送っていると思ったのが正直なところです。実際、皆はバイクタクシーの仕事をする中で、次の日のガソリン代を稼ぐために今日の仕事をしていました。今日売上が出なかったら明日は仕事ができないのです。それで家族を養っています。しかし、皆の笑顔は屈託なく、そんなところに日本人が来ることも初めてだったようで、僕の周りを囲むようにおじいちゃんもおばあちゃんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも子供達も、皆が集まってきました。

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皆、日本のことは少し知っているようでした。アニメやマンガ、日本の食べ物はインドネシアでもとても人気らしく、英語でコミニュケーションを取れる人は少なかったけど、皆自分の知ってる日本のことを僕にぶつけてきました笑「ドラえもん!ポケモン!味の素!」とか、「このおばちゃんの名前はしんちゃんっていうんだ!」ってしょうもない嘘をついてきたり笑 その日はひたすら皆とそんな感じで時間も忘れて夜遅くまで、楽しく話していました。

そのときには「②いい人に見せかけて僕をバイクで何処かに連れ去り、身ぐるみを全て剥がして素っ裸にしてしまう」なんてことは全く考えてもなく、そんなこともありませんでした。結構夜も遅くなってきたので、「そろそろ帰るね」と僕はいいました。みんなの家から宿までは歩いて10分位だったので、夜遅くても大丈夫だろうと思っていた僕でしたが、「危ないからバイクで送ってくよ!」といって、歩いてたった10分のところをわざわざ送ってくれたのです。「明日は朝7時にサッカーの試合に行くから、また迎えに来るからね」っていって、僕のインドネシア初日は終わりました。ベッドで横になった僕は「まさかこんなに楽しいことになるなんて思ってなかった。めちゃくちゃ最高じゃん!」って思い、明日のサッカーに備えて寝ました。

ローカルに混ざった、たった1人の日本人

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次の日、朝7時に皆がバイクで迎えにきてくれて、皆でサッカーをしました。くっそ熱い中のサッカーはめちゃくちゃ疲れて笑 ジャカルタのローカルのサッカーチームに何故か1人だけ日本人がいたんですけど笑 試合が終わった後、相手もチームもきて、皆の前で話すことになりました。全然上手じゃない英語で皆に挨拶して、混ぜてくれてありがとうって言うことを伝えると、また皆が僕の周りに集まってきて笑 写真取ったり、日本の話しをしたりして、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごしました。

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その後、またみんなの家に帰って一緒にご飯を食べました。僕が行くと、コーヒーとかご飯とか皆がもってきてくれて、おもてなししてくれました。明日仕事をするためにガソリン代を今日稼いでいるのに、皆は客人の僕を精一杯もてなしてくれて、正直なんで俺はこんなに恵まれてるんだろうって、めちゃくちゃ感動した。ジャカルタには1週間いたんだけど、毎日みんなの家に遊びに行って、皆と遊んだり子供達と遊んだりしてました。子供達の屈託ない笑顔は、今でも忘れることができません。「たかーたかー!」って言って僕に絡んできました。

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そしてある日、また皆で他愛もない話をしてると「イプ」って言う僕と同い年のやつが「タカ、ちょっとバイクで出かけようぜ」って。バイクで二人乗りして町中を走ってる時、僕はイプに言いました。「全然知らないところから来た俺をこんなに快く受け入れてくれて本当にありがとう。」するとイプは「俺達こそありがとう。旅行客でお前みたいに俺たちと仲良くしてくれるやついないし、本当に嬉しいんだ。お前が宿に帰った後も皆お前の話をしてる。子供達もタカはいつ帰ってくるのーってずっと言ってるんだよ!」って。嬉しすぎて泣きそうになった。そんなイプに僕は聞いてみたいことがありました。

イスラム教の皆はパリの事件についてどう思ってるの?聞いてみた。

イプとは同い年ってことも合って色々なことを話しました。仕事のこと、学校のこと、皆の生活のこと、俺の日本での生活のこと。そんなイプだからこそ、僕は1つ聞いてみたいことがあって、聞いてみました。「パリであったテロのことどう思う?」

もちろん、イプも皆もイスラム教です。イプのこの質問の答えをお話する前にちょっとイスラム教の話をさせてください。イスラム教はアッラーという神を絶対神としてる「一神教」です。そこが僕達にも馴染みのある仏教やキリスト教と違うところで、仏教やイスラム教はもちろん1番崇拝されてる神様もいるけど、水には水の神様がいて、森には森の神様がいるって感じで、モノそれぞれに神がいると考える「多神教」です。

でも、イスラム教にとっての神はアッラー1人。アッラーが良いといったことを信仰し、だめといったことはやらない。アッラーの教えは絶対なのです。キリスト教の聖書のように、イスラム教にもコーランというものがあり、皆はその教えの元に生きています。例えばイスラム教で豚やアルコールは不浄のもの(よくないもの)とされていて、食べること飲むことを禁止されています。また、女性は婚約者以外の男性に性的なアピールをすることは禁止されていて、基本的にヒジャブと呼ばれるスカーフをまとうことが原則とされています。(最近はそれぞれの進行具合によって、体現する具合も代わってくるそうなのですが)そういった厳しい戒律も合ったり、毎日決まった時間に皆がアッラーのいた方向に礼拝することも大きな特徴です。

さて、僕のイプへの質問、「パリであったテロのことどう思う?」イプの答えは「とても悲しい」でした。「俺達はあの事件に対して本当に心を痛めてる。自分たちと同じ宗教を信じている人たちがあんなに人を殺してるなんて。それでイスラム教自体が世界で悪いと思われちゃってるんだ。コーランには虫1匹殺しちゃいけないって書かれているのに、なんでイスラム教の人があんなに多くの人を殺せるんだ!あれは俺達と同じじゃないしイスラム教じゃないんだ。」そういったイプは少し興奮していました。

僕自身も後から調べたことになり既にご存知の人も多いかと思いますが、事実イスラム国と言われる過激派組織は、イスラム教の人だけでなくヨーロッパやアジアだけでなく北米や南米からも人が集まっています。そして、そのような人たちは本当のイスラム教徒ではありません。イスラム国にはいって名目上のみイスラム教に改宗した人たちなのです。

では、なぜイスラム国の人たちはテロを起こして多くの人を殺していたのでしょうか。イスラム国が掲げているのは「世界のイスラム化」でした。そのために「ジハード(聖戦)」を行い、イスラム教以外の宗教などを全て排除するというものです。先程も言ったとおり、イスラム教は一神教です。彼らにとっての神はアッラーだけです。言い方が少し悪いかもしれませんが、彼らにとってキリスト教の神や仏教の神は神ではないのです。

しかし、通常のイスラム教徒は自分たちは一神教だけど、キリスト教や仏教の考えも合ってもいいよねよ言う考えで、排他的な考えはしなく共生的な考えをします。簡単に言うと、「お前の考え方も悪く無いじゃん?でも俺達はアッラーが好きなんだよね」という感じです。一方、イスラム国の考え方は、「俺達の神はアッラーだけであって、アッラー以外の神がいるなんてことはありえない。世界もそうあるべきだし、そう思えない奴らは排除してしまえ」と言っている、ただの殺戮集団です。

主張はそうですが、実際に他国から集まってる人たちは自分の国で不遇を抱え、社会に対して憎しみを覚えたひとたちです。そういうた人たちから見ると、イスラム教を信じてると言いイスラム国に入り「アッラーのため」といいさえすれば人殺しも正当化され、自分の憎悪を吐き出すことを正当化できると思っているのです。そのため、そのように社会で問題を抱えた人達を集めイスラム国は巨大化していきました。そして、繰り返されていたテロ事件により、そういう人たちがイスラム教であると「勘違い」されているのです。

僕の友達、イプはその事実に対して非常に心を痛めていました。自分たちと同じ宗教を語る人たちがひどい事件を起こしただけでなく、そういう人たちのせいで自分が生まれたときから信じてるイスラム教が悪いものと思われてしまっています。自分の家族や友達がひどい目に合ったり悪口を言われたりして、いい気持ちにはなりませんよね。それと同じです。

でも、特に多くの人が宗教に属さなく、自分の確固たる信仰がない上に島国に住んでいて日常生活で他国の人や文化、宗教と関わりをあまり持たない日本人は、テレビなどの「ニュース」で情報を得て、それが『真実』と思ってしまう事が多いです。テレビでそう言ってたらそうなんだとなってしまっているのです。しかし、イスラム教に馴染みのない日本人は他に情報を得る手段もなければ、ニュースで報じられていることしか信じるものもないのです。

一方、日本のメディアは世の中の真実を報じているというよりは、「視聴者ウケする事柄」を報じている様に見えます。もちろん一概には言えませんし全てがそうとはいえませんが。だって、メディアの収益源は「視聴率」です。テレビ局でも競合ひしめく中生き残るために、視聴率を集めるために番組を制作し報じています。「視聴者」に多く見られることでテレビCMなどが集まりお金を稼ぐことができます。つまり、「事実」よりなにより「視聴者」なのです。「視聴者」が面白いと思うように事柄を報じて、報じられる人たちのためというよりは「視聴者」のためにニュースが作られているのです。そのため、視聴率の集まる一部の事件性のあるニュースばかりが報じられてしまい、「真実」はなかなか報じられていないように思えます。

パリの事件の裏で僕の友達のように心を痛めている人たちのニュースは報じられていたでしょうか?もちろん報じられていたとは思います。それを見ている人たちにあまり関心がなかったことも情報が偏っている原因かもしれません。ただ、そういった事件のニュースのみによって生まれる偏見で罪もない人たちが悲しい思いをしていることにも、僕は目を向けてほしいです。たしかに、僕だってそういう友だちがいなければここまでイスラム教のことについてに考えていなかったかもしれません。でも、僕にとって彼らは大事な友だちなのです。それだからこそ、イスラム国だけがイスラム教の真実ではないことを知ってほしいのです。

僕が見た『真実』を伝えることが、彼らへの「恩返し」

イプだけじゃなくて、皆が僕をバイクの後ろに乗せて街の観光案内をしてくれました。仕事もサボって、なのに僕をタダでどこにでも連れて行ってくれました。「なんで皆こんなに俺に良くしてくれるんだろう」何回もそう思いました。「お金払うよ!」といっても「いらない」といわれました。あまりにも良くしてくれるから「最後になんかあるんじゃないか」とも恥ずかしながら少し思っていました。大なり小なり最後に何か見返りを求められるんじゃないかと。でも、たとえ見返りを求められても、僕はいいと思っていました。それくらいかけがえのない経験を彼らに与えてもらったからです。むしろ、僕の方から僕のできる恩返しを少しだけでもしたいと思っていました。そして僕はこの時決めていました。もしこのまま無事に何もなくインドネシアを出発することができたら、「少しでも多くの人にこの『真実』を伝えよう」って。何かを与えることは簡単です。でも、それより『真実』を伝えることこそ、今後の彼らの未来の為に、僕ができる1番の恩返しだと思いました。小さいことかもしれないけど。

ジャカルタの最終日、「今日はタカの最後の日だからパーティーしよう!」って、街の皆が集まってくれました。少しでもお返しがしたくて、僕は皆のためにでっかいケーキを買ってきました。そうすると皆めちゃくちゃ喜んでくれていて、写真だけ取って「よし、食べよう!」って食べ始めるとあっという間になくなってしまいました。笑 でも、皆の嬉しそうな顔を見たら、僕のできたことはちっちゃいことかもしれないけど僕も嬉しかった。

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皆は宿まで見送りをしてくれて、皆との別れを惜しんで、ジャカルタ最後の夜が終わりました。次の日、宿をチェックアウトして外に出ると、バイクに乗ったイプがいました。「バス停まで送ってくよ」って。たしかに次の日の朝出る時間はいってたけど、まさか送ってくれるなんて。バス停に向かう20分間、僕たちは他愛もない話をしていました。「日本の女の人ってかわいいよな!」、「インドネシアの女の人もかわいいよ!」なんて話を笑

そんな話をしているうちに、あっという間にバス停に着きました。なんかしんみりしてるイプに、僕はいいました。「本当にありがとう。俺はここに来れてよかったし、皆と出会えて本当に良かった。ジャカルタは正直あんまきれいじゃないし観光地ってだけだったら多分また来たいって思わなかったけど笑 皆がいるから俺はまたここに帰って来たい。皆とまたサッカーするためにまたここに来たい。」そういうとイプは笑いながら、「俺達はいつでも待ってるし大歓迎だよ。街は確かに面白くないかもしれないけど、俺たちはいつでも待ってる。お前は俺達にとって唯一の旅行客の友達なんだ。本当は俺たちも日本に行きたいけどそれは難しいかもしれない。だから俺達はいつでもお前をここで待ってるよ。本当に出会えてよかった、ありがとう。」僕は涙を止めることができませんでした。

自分の知らない国で宗教も肌の色も言葉も、何も関係なく友達になれる。また帰ってこれる場所がある。待っててくれる人がいる。これがどれだけ素晴らしいことなのか。当たり前じゃないことなのか。「また会おう。また一緒にサッカーしよう。」そう言ってハグをして僕は次の目的地に向かいました。

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僕が訪れたインドネシア・ジャカルタにはテレビとかじゃほとんど報じられない『真実』がありました。ちょうどパリでテロが起こってしまい、世間では「イスラム教」は危ないと言われていた中で、僕は人生で初めての「イスラム教」の友達が沢山できました。この出来事は僕の人生を大きく変えました。「やっぱり自分の目で見てみないとわからない。」インターネットが普及してどこで起こっていることもテレビなどを通せばわかってしまう気になってしまいがちですが、実は僕らの知らない世界はたくさんある。そして、そういった知らない世界には僕達の知らない楽しいことがめちゃくちゃある。

そして、僕のジャカルタの友達はめちゃくちゃいいやつでした。でも、僕の友達は悲しんでいました。「イスラム教」を語る人が悲しい事件を起こしてしまい、そのせいで自分たちの信じる「イスラム教」が世界で非難されているのです。ニュースで報じられているのは彼らの『真実』ではありません。そして、それが「イスラム教」のすべてと思わないでほしいです。

もちろんこれを読んでいただいている人たちの考え方が変わったからと言って世界が変わるわけではありません。でも、僕が経験したこの『真実』を少しでも多くの人に伝えることが僕の友達へできる小さな恩返しなのです。この発信が少しでも多くの人に届けば、世界の「イスラム教」への見方もほんのちょっと変わるかもしれません。それに、何事にも言えますが、ニュース等でみた物事によって偏見を持ってしまうより、自分の目で見て、自分で経験して『真実』を知る方が人生楽しい!そう僕は思っています。この僕の経験した『真実』が少しでも多くの人に届いてくれて、何かのきっかけになってくれればいいと思っています。今回はほぼ僕の主観になってしまいましたが、どうしても伝えたいことだったのでかかせて頂きました。長文お読み頂きありがとうございました!

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Takahero

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